現代の京町家、中庭からつながる開放的な吹き抜けLDK現代の京町家、中庭からつながる開放的な吹き抜けLDK

京都祗園の現代町家。
中は大空間+中庭のモダンリビング(京都 東山区)

新築でありながら周囲の景観に溶け込む、情緒ある外観に仕上げました。自転車、室外機、メーター類は目に触れないようにと、歴史ある街並に心を配られるお施主様のお人柄により、細部にわたり配慮のある外観が実現できました。
今回の家づくりは、お施主様との二十数年来の信頼関係のもと、率直な意見を出し合い、心から楽しむことができ、お互いに思い入れのある建物ができました。

「京町家」といっても、地域によって様式が異なっています。その中でも祇園町南側地区は、茶屋様式と言われる祇園独特の「型」で景観を保っています。
特に花見小路通り付近は高塀付茶屋様式が多いのですが、この建物は花見小路通りから少し入ったところに位置し、用途も住宅ですので、一般的な町家に近い外観としました。

GALLERY

  1. 伝統的な町家の外観
  2. 玄関は素材の持つ色彩でコントラストをつけながらも落ち着きのある仕上げにまとめてあります。壁・天井には牡蠣の貝殻成分で有害物質を吸着するシェルパウダー(スーパーダッシェル)、床には栗の無垢フローリング、壁の木部には単板の南洋材を使用しました。
  3. 27畳のLDKに吹き抜け・オープン階段を配し、上下階のつながりをもたせ、いつでも家族の気配が感じられる間取りとしました。
    素材や色合いには、落ち着きのある飽きのこないものを使用し、梁を化粧として見せることによって洗練された美しい空間を演出しました。
  4. LDKは生活の中心に位置する場所ですが、設計士はその位置をどこに持っていき、動線をどうまとめるかというのに大変気を使います。
    「京都祇園の現代町家」は、家族全員が必ずLDKを通らないと生活出来ないような間取りになっています。そうすることによって少しでも家族の気配を感じ、絆が深まれば という思いが込められています。中庭、吹抜の配置もその思いに沿って造られています。
  5. 中庭、吹き抜け、オープン階段と窓で、明るい室内となっています。
  6. キッチン、洗面脱衣室、浴室は空間を有効活用し、十分な収納とスムーズな動線を実現した使いやすい水まわりとしました。キッチンには調理しやすい十分な広さの作業台と広めのシンク。キッチン横の通路部分にはパントリーを設け、キッチン、ダイニングがいつもすっきり片づくような収納量を確保しています。
  7. ダイニングは東向きの大きな窓に面し、朝の明るい光を取り込みます。
  8. キッチンからダイニング
  9. 建物が密集している街並の中にあって、近隣の視線を防ぎながらも十分な採光を得るためにリビングとウッドデッキでつながる中庭を設けました。
    中庭を通して、1階のリビング、和室、水まわり、2階のファミリースペース、各個室がつながる、開放感のある間取りです。
    町中にありながら、どの部屋にも陽光が入る明るい住まいです。
  10. 中庭に面した吹き抜けは、2階のファミリースペースと1階のリビングの一体感を高めます。上下階で家族の気配が感じられる構成です。

1.景観を未来へ。街並と調和する
伝統的な京町家風の外観



新築でありながら周囲の景観に溶け込む、情緒ある外観に仕上げました。自転車、室外機、メーター類は目に触れないようにと、歴史ある街並に心を配られるお施主様のお人柄により、細部にわたり配慮のある外観が実現できました。
今回の家づくりは、お施主様との二十数年来の信頼関係のもと、率直な意見を出し合い、心から楽しむことができ、お互いに思い入れのある建物ができました。

「京町家」といっても、地域によって様式が異なっています。その中でも祇園町南側地区は、茶屋様式と言われる祇園独特の「型」で景観を保っています。
特に花見小路通り付近は高塀付茶屋様式が多いのですが、この建物は花見小路通りから少し入ったところに位置し、用途も住宅ですので、一般的な町家に近い外観としました。 この建物はこれからの京都で求められる外観のひとつのモデルと言ってもいいのではないでしょうか。



玄関は素材の持つ色彩でコントラストをつけながらも落ち着きのある仕上げにまとめてあります。壁・天井には牡蠣の貝殻成分で有害物質を吸着するシェルパウダー(スーパーダッシェル)、床には栗の無垢フローリング、壁の木部には単板の南洋材を使用しました。

2.大空間で育む家族の絆

27畳のLDKに吹き抜け・オープン階段を配し、上下階のつながりをもたせ、いつでも家族の気配が感じられる間取りとしました。
素材や色合いには、落ち着きのある飽きのこないものを使用し、梁を化粧として見せることによって洗練された美しい空間を演出しました。



LDKは生活の中心に位置する場所ですが、設計士はその位置をどこに持っていき、動線をどうまとめるかというのに大変気を使います。
「京都祇園・花街に建つ重量木骨の家」は、家族全員が必ずLDKを通らないと生活出来ないような間取りになっています。そうすることによって少しでも家族の気配を感じ、絆が深まれば という思いが込められています。中庭、吹抜の配置もその思いに沿って造られています。
たかが「間取り」と言わないでください。それによって家族の絆や子供の性格まで左右します。注文建築の醍醐味はその辺にもあるのではないでしょうか。私達はそんな奥深さに魅せられて住宅建築の世界にはまっているのです。

3.中庭と吹き抜けを介した明るい住まい。



建物が密集している街並の中にあって、近隣の視線を防ぎながらも十分な採光を得るためにリビングとウッドデッキでつながる中庭を設けました。
中庭を通して、1階のリビング、和室、水まわり、2階のファミリースペース、各個室がつながる、開放感のある間取りです。
町中にありながら、どの部屋にも陽光が入る明るい住まいです。

中庭に面した吹き抜けは、2階のファミリースペースと1階のリビングの一体感を高めます。上下階で家族の気配が感じられる構成です。



中庭、吹き抜け、オープン階段と窓で、明るい室内となっています。



階段や手すりのデザインも、使いやすさや開放感などを重視しました。




中庭を介して、1階のリビング、和室、水まわり、2階のファミリースペース、各個室がつながります。
階段を上がったところにあるファミリースペース(下写真2点)は、2階の各個室をつなぐゆとりの空間です。ちょっとしたコーナーになっていて、家族共通で本がおけるように本棚が造り付けられています。吹抜とオープン階段を通して1階のLDKの気配が感じられます。

4.動きやすさと収納力の、キッチンと水まわり

キッチン、洗面脱衣室、浴室は空間を有効活用し、十分な収納とスムーズな動線を実現した使いやすい水まわりとしました。



キッチンには調理しやすい十分な広さの作業台と広めのシンク。
キッチン横の通路部分にはパントリーを設け、キッチン、ダイニングがいつもすっきり片づくような収納量を確保しています。
ダイニングは東向きの大きな窓に面し、朝の明るい光を取り込みます。



洗面脱衣室(下の写真)は広めに取り、収納棚を造ることによってタオルや石鹸、肌着、洗濯物もストックできるようになっています。お子様が屋外スポーツをされておられるので、外部に多目的マルチシンクを設けています。



水廻りというと、キッチン・サニタリー・バス・ランドリー・トイレ等を指すのですが、トイレ以外の各スペースとユーティリティ・パントリーをいかに動線よく配置するかで家事の効率が大きく変わってきます。
一見同じでもいいようなものですが、実はこの一連の動きが、各ご家庭によって大きく違うものなのです。ご家族構成、ご年齢、ご家族全員の生活パターン、お施主様のご性格、家全体の面積等によって配置が全く異なってきます。事実弊社で施工させていただいた家は、実に千差万別です。
間取り細部へのこだわりこそ「注文建築の醍醐味」ではないでしょうか?
せっかくの注文建築なのですから、こだわらない手はないと思います。

5.個性重視の個室



1階はLDKを中心に配置されていますが、客間兼セカンドリビングとして、独立した、堀こたつ付の和室が造られています。客間として玄関から直接出入りもできますが、中庭を通してLDKの気配も感じられるように配置しています。



2階の個室は、ファミリースペースとして使う吹き抜けホールを囲むように配されています。家族で過ごす時間や空間と同じように、個人それぞれの時間と空間も大切です。
主寝室(下の4つの写真)は一室の中にもご夫婦それぞれの個のスペースと大容量の収納を確保しました。




下の写真の、子供室の青色の壁は、お子様がご自分一人で選ばれた色です。出来上がるまではちょっと心配?されていましたが、完成すると大満足! いい思い出になってくれれば私たちも嬉しいです。
子供室にはそれぞれロフトを設けることによって、小屋裏スペースも活用しています。



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